乳児に接するにあたっては『乳児は未熟である』ということを理解しなければいけません。
体力も体格も心もその機能はおとなの何分の一に過ぎません。それだけに外部からの刺激に対して敏感で抵抗力も少ないわけです。
健康と安全を守るためには十分すぎるくらいの良い環境と配慮が必要なのです。同時にその未熟さは静止したままでなくめざましい速度で『成長しつつある』ということを銘記しなければなりません。例えば生命や活動力を統制している大脳の重量は1才~4才までにそのなんと90%が形成されるというのです。3つ子の魂は百までという諺があります。正にその通りです。1才~3才までの知的面、情緒面の指向直線は一生続いていくのです。
あたたかい心、良い絵本、美しい音楽、安全で創造的な玩具、乳児の整理や心理についての専門的な正しい知識、正しい栄養補給・・・成長しつつある乳児にとってこれらのことがどんなに必要であることか!!要はお子様に『関心』と愛情を以て接することです。
接する時間は短くとも愛情の質を高め、保育者と手をとり合い連絡を密にすることによってお子様は健やかに成長していくのです。
乳児部年間目標
1. くつろいだ雰囲気の中で情緒を安定させて心身の調和的な発達をはかる
2. 十分に養護のゆきとどいた環境の中で健康安全など
日常生活に必要な基本的な習慣や態度を養う
3.豊かな情操を養い思考力の基礎と道徳性の基礎を培う